大学近代建築 vol.1『神戸女学院』

神戸女学院 噴水が学院となった — 神戸女学院は、1875(明治8)年神戸山本通に開校した。1929(昭和4)年より、ヴォーリズ建築事務所による西宮岡田山キャンパスの計画が着手され、1933(昭和8)年竣工した。冒頭の言葉は、キャンパス移転を進めた第五代学院長デフォレストの言葉である。 

神戸女学院 階段

ォーリズは「もしもこの建築が真に成功したとすれば、その最も重要なる機能の一つは、永年の間に人々の心の内部に洗練された趣味と共に美の観念を啓発することでなければならない。」との言葉を残している。

 

神戸女学院 意匠

 

ャンパスは岡田山の丘を行く沿道に沿って、音楽館の前のロータリーを過ぎ噴水を中心とした中庭の四方に図書館や講堂等の建築物が当初のままに維持活用されていて素晴らしい。図書館本館閲覧室の天井のアラベスク・デザインを見ただけでも、行き届いた設計者の心が伝わってくる。

物全体のバランスから、文学館・理学館の教室のドアの取っ手の細部にまで — ヴォーリズは「豪奢すぎるものは醜悪とおなじくらいに好ましくない。真の意味での均斉かつ美術性のみが良い影響をあたえる」とも言っている。

神戸女学院 外観

戸女学院のキャンパスのその美しさは — 他に例を見ない。ここで学び、教え、生活する人達はどんなに嬉しい事だろうと、ヴォーリズ建築の好きな私は羨望する。