デザインを学ぶ大学選び 京都工芸繊維大学〈デザイン・建築学課程〉

「大学ではデザインを学んでみたいなぁ」と漠然と考えている人は多いのではないでしょうか。

しかし、大学でデザインを学ぼうとしたときに、一般的な芸術大学などでは、入学の時点で「グラフィックデザインコース」「インテリアデザインコース」「情報デザインコース」など、細かい専門的なコースを選択しなければなりません。まだデザインを学んだこともないのに、どんな分野が自分に合っているのかわからない!と思ったことはありあませんか?そんな方に、私は京都工芸繊維大学の「デザイン・建築学課程(以下、デザ建)」をオススメします。

 

デザイン・建築学課程の特徴

デザ建は、その名の通りデザインと建築を学ぶことができる学科ですが、一番大きな特徴のひとつにそのカリキュラムがあります。

デザ建では、1回生の前期の間にデザイン、建築の両方の基礎課題が出され、それをこなした後に、後期から建築コースに進むかデザインコースに進むかを選択できます。またデザインコースが始まってからも、インテリア、グラフィック、プロダクトといった細かい分野の課題をやりながら、それぞれのコースに分かれていきます。つまり、様々な分野のデザインの基礎課題を全部やってみてから進みたいコースを選べるので、進路を間違えにくいのです。

ちなみにこれは建築を学ぶ場合でも同じで、多くの授業や基礎課題で勉強してから、「設計」「構造」「計画」「歴史」などの分野を選択して先攻することができます。

 

芸大との比較

まず、同じ学科内でコース選択をするという性質上、他の分野を学んでいる人が隣の席にいるという状況が生まれるのですが、これがとても楽しいです。自分の知らない分野の知識や技術を間近で見聞きできることはとても刺激になりますし、そういった人たちと交わることで新しいアイデアが生まれたりもします。また他分野の先生との距離も近く、気軽に話を聞いたりすることができます。

また工繊大のデザ建ではコースが分かれて専門的なデザインの勉強が始まるのが2回生以降になってしまうため、入学の時点でコースが細かく分かれている芸大生と比べると少し経験の差が出る可能性があります。就活が始まれば彼らと同じ土俵で戦うことになるため、その差を埋めていくための努力が求められます。過去の実績から、学部の4年間で就職することも十分可能ですが、大学院に進学してデザインの知識や技術をより深めてから就職をする方も多いのが特徴です。全体の簡単なカリキュラムとして、主に学部の4年間では、デザインをアウトプットするための技術や知識を、大学院の2年間では、デザインのより根幹となるコンセプト設計や実戦に即したグループワークなどをメインに学ぶことになります。

 

いかがだったでしょうか。この記事では工繊大の紹介をしていますが、もちろん他の芸大にもそれぞれ良さがあり、一概にどこがベストとは語れません。どんな大学、学科があるのか調べたり、オープンキャンパスで現役の大学生に話を聞くなどしながら、やりたいことや進路を見極め、自分に合った進路を選択しましょう。この記事がデザインを学びたいあなたの大学選びの参考になればと思います。